2021年8月26日に厚生労働省から、モデルナのワクチンに異物が混入していたという衝撃的なニュースが発表されました。
異物が混入したワクチンは、スペインの工場で製造され、7月下旬以降、日本に出荷されていたということで、厚生労働省は、この工場で同じ時期に製造された163万回分のワクチンの使用を見合わせることを決めました。
モデルナワクチン使用見合わせを 全国863の会場に連絡 厚労省 | NHKニュース. (2021). Retrieved from https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210826/k10013224041000.html?utm_int=detail_contents_news-related_005
このニュースを聞いたとき、
「え?モデルナワクチンはモデルナ社が作っているんじゃないの??」
と思ってしまいました。
しかも、今回日本で異物混入が確認されたモデルナのワクチンはスペインの製薬会社が作ったもの。
「あれ?モデルナ社ってアメリカの会社じゃなかったっけ?」
モデルナ社は、アメリカのマサチューセッツ州の会社です。
新型コロナウィルスのワクチンを開発しましたが、
ヨーロッパでの大規模な供給契約があったために、
スペインの大手バイオテクノロジー会社のRovi(ロビ)社と契約しました。
Rovi社は、1946年にマドリードで設立された老舗の化学・製薬会社です。
新型コロナのワクチン製造のために、マドリッドの施設で、配合、充填、自動外観検査、ラベリングのための新しい生産ラインと機器を購入したのです。
Rovi社は、年間20億回分のコロナワクチンを製造、出荷するというモデルナ社の計画のパートナーの1つとして契約しました。
対象となるロットについて
Lot 3004667(約5万7千本)(約57万回接種分)
Lot 3004734(約5万2千本)(約52万回接種分)
Lot 3004956(約5万4千本)(約54万回接種分)
このほかにも8月29日以降、沖縄や群馬でも異物混入のモデルナのワクチンが見つかっています。
今回見つかった異物混合の原因はまだ分かっていません。
厚労省は「注射針で吸い込める大きさではなく、初めから容器内にあった可能性がある」としていますが、写真も公開していないので、どれくらいの大きさのものなのかなど心配です。
20億回分という世界中の急激な新型コロナワクチン需要にこたえるために、安全が後回しになってしまったのか。
ワクチンがコロナ第5波を脱出するカギとなっている今、
このままうやむやにせず、Rovi社による一刻も早い原因究明をしてほしいです。
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